イチからぜんぶ考えるには
イチからぜんぶ忘れなければ
考えてから忘れるのは
ほとほと疲れるし
てんで厭になる
低すぎる月とか
音のない雷雲とか
夜はふたつに分かれながら
朝に向かって進んでいくから
ゆっくりという言葉を
ゆっくり呟けば
今に向かうことは意外と容易い
ほんの少しだけ手を伸ばせば
もうひとつの夜に触れられる
イチからヒャクまで
あるいは途中まで
またはその手前まで
数えたことは未だにないよ
イチからぜんぶ考えるには
イチからぜんぶ忘れなければ
考えてから忘れるのは
ほとほと疲れるし
てんで厭になる
低すぎる月とか
音のない雷雲とか
夜はふたつに分かれながら
朝に向かって進んでいくから
ゆっくりという言葉を
ゆっくり呟けば
今に向かうことは意外と容易い
ほんの少しだけ手を伸ばせば
もうひとつの夜に触れられる
イチからヒャクまで
あるいは途中まで
またはその手前まで
数えたことは未だにないよ