こぼれる ほんの少し寄りかかっていたいとき さらさらと手からこぼれていってしまう 無意識に とまではいかないけれど ジカンノモンダイ でもあったりする 胃がまるで独立した存在になったように どくどくと飛び跳ねている 指先に残る余韻の行方が 全くわからないから からだを部屋中にひろげて ただ目を閉じる 朝がくるのも ジカンノモンダイだ たぶんどこかで こぼれた欠片をひろうだろう もうあてはまらない 時間の欠片をひろうだろう