名もなき

なにか得体の知れない
ものたちが
なにか得体の知れない
きりゅうにのってくる
ひとつだけ
とおくへ飛び
のはらに落ちた

なにか得体の知れない
ものたちが
なにか得体の知れない
きせきになってくる
うそだとしても
たいくつだとしても
はだかの心に落ちた

あしたの雨は
いつ降るだろう
のはらのうえに
印となってハラハラと