ユメ

寝転んだ布団のうえが

海の真っ只中だったなら

空が見えて

雲が流れて

風が吹くと

海が揺れて

ぼくは地球に乗っていると

呟くように息を吐くだろう

ぼくは今

水平線に寝転んでいる

ぼくの顔に

吐いた息が戻ってぶつかり

時間の境界はもう曖昧だったから

寝転んだ布団のうえで

ぼくは目を瞑り

静かにユメをみることにした