最初の朝

起きぬけにふかした煙草が
きょうの雲をつくっていく
まだ薄く夜がのこる世界の
一番最初の息を吐いて
煙草の火が太陽と
ちょうど重なったとき
ぼくは生きていることを
思い出すように
もう一度息を吐いた
少しお腹が空いた気がした