枕もと

求めないことを
結局求めているわけで
考えないことを
やはりまた考えているわけで
どっち向きで
いつも寝ていたのかが
わからなくなり
からだが
いつもより数分早く
バラバラにほどけていく
呼吸だけを
永遠に残して