奇妙なことに

そのテノカタチは

わたしのテノカタチと

ほぼ一致していた

というのも

わたしのテノカタチは

そちらに

そちらのテノカタチは

わたしに

なっていたのであって

そして

随分長いあいだ

そのことに気がつかなかった

奇妙なことに

そのテノカタチは

ほぼ一致していた

ある一部分を除いては

だがしかし

わたしはどちらが

本当なのかはもう

わかっていない

わかっていないが

そのテノカタチは

ほぼ一致していた