なんとなく

休日が
薄められた砂糖水のごとく

鳥の鳴き声とともに
広がっていく

なんとなく
退屈で
なんとなく
愉快な

休日。

テーブルには
美味しいコーヒーがある

いつだったか
渋谷で飲んだコーヒーが
ひどく不味かった

このうえなく
不味かった

でも
なんとなく
愉快で
なんとなく
退屈だった

とても心地がよかった
記憶。