英国庭園 朝が深く 立ちこめている 巨大な公園で 湿った芝生に かすかな水の音 大きな木は 欲を吸い取り 濡れたベンチは 時間を刻んだ もう少しで パン屋が開く 街の至るところで 鳥がさえずる はずで やっと地下鉄に 潜る決意をかためる ほんの少し 警戒しながら まだ人々の朝は浅い