英国庭園

朝が深く
立ちこめている
巨大な公園で

湿った芝生に
かすかな水の音

大きな木は
欲を吸い取り

濡れたベンチは
時間を刻んだ

もう少しで
パン屋が開く

街の至るところで
鳥がさえずる
はずで

やっと地下鉄に
潜る決意をかためる

ほんの少し
警戒しながら

まだ人々の朝は浅い