辛抱 脱出したいが しかし まわるまわる 横顔や理屈が ぐるぐるまわる 小指の先端ほどの 違和感や痛みのせいで 顔をしかめて 見知らぬふりをする あるいは 笑いながら とぼけた仕草を繰り返す せめて痛みだけでも ただ遠くへ消えていてくれ 警笛が山に轟いた 時間は誰も 待ってはいない 行ったり来たり 出たり入ったり からだから 抜け出してみたくなる もうすこしの辛抱か