昼下がりの季節

目を閉じると

雲が低く垂れ込めているのがわかる

木々が色づき

風が甘い匂いを纏う

静かな朝に

平穏な午後を想像する

うたたねのあとに

珈琲を飲むような夕暮れを想像する

目を閉じると

ぼくが立っている

時間の概念は

夢のなかへ置き去りにした

ゆるやかに

季節を泳ぐ