もういない

明日のわたしは
なにを思うのだろうか
なにかをかなしみ
なにかに絶望し
なにからあきらめるのだらう
一秒まえのわたしは
もういない
明日のわたしにむかって
変わりつつある
あらゆる視線と会話のむれを
かいくぐりながら
なにごともなかったかのような
日々を笑っていくのだ
明日のわたしは
一秒後には
もういない