なみだのわけ

ころんで泣いた
思い通りにならなくて泣いた
おこられて泣いた
欲しいものが手に入らなくて泣いた

夜はこわかった
いなくなる気がした
だから眠った
こんこんと眠った

うれしくて
あたたかくて
ちいさな震えも
ちいさなよろこび

なのに
なんでわかってくれないの
なんでくるしいの
なんでさみしいの

ひとのせいに
過去のせいに
弱さのせいに
じぶんのせいにしている

じぶんから
離さなければ
見つめなければ
いまを愛さなければ

くやしくて泣いた
がんばったから泣いた
とまらないなみだを
あすに向けて生きるんだ

あの終わらない
雲のむこうになげるように
じぶんの空を抱くように
そっと微笑んだ