夢模様

からだをかたくして目覚め

からだをまるくして眠る

じかんをどれだけ数えても

夢の速度は変わらない

きのうの不安や

あしたの孤独を

複雑な色彩と重なりで

ぼくのあたまをよぎっていく

からだをばらして思考する

なにも知らないほうがいい

たとえば夢のなかでさえも

ばらばら ほろほろ ぽつぽつ

流れる日々は

まるでかなしい夢模様