季節をすぎる風のよう

そして君は現れて
音もたてずに去っていく
それは夏の終わりのような
少し蒸し暑い夜のことだった
そして君は現れて
音もたてずに去っていく
まるで季節をすぎる風のよう
想像はいつだって
美しくも残酷だった