終わりのしっぽ

いつだって終わりをみている
その瞬間瞬間にだって
頭の隅では
終わりのしっぽがちらつく
なにもかもなくなればいい
そんな大層なことを
抱えているわけでもないが
それに近い幾許かの哀しみは
淡い靄のように
いつもわたしを包んでいる
いつだって終わりをみている
始まったその瞬間から
いや
始まるまえから