うごかないへや

きがつくと
なにからどのように
てをつければ
かんがえれば
いいのか
わからなくなる
ような
ならないような
つまりは
それすら不明な
へやのなかは
どれもうごかず
うごいても
そこに意思はなく
そうすれば
なにもかもけして
しゃだんして
とじこめて
ふと
まどがあって
あけるとむこうに
ちゃんと存在
おおげさすぎるほどの
ひろくうつくしいせかいが
しかし
けっきょくは
ひとりで
たちいちには
かなわず
ねむるほかないという