都会

過ぎ去るのは
足音
あらゆる人影
立ち止まると
アスファルトの境目
散りばめられた広告
残されるのは
色のついた空気
気がつけば
足下にわたしが転がり
どこも見ていない存在だけが
あてもなくあてどなく
街を染めているようで