夜中の部屋で

豆電球のもと
抱えるあたまに
くすぶる意識
社会は紙にあり
時代は鏡にある
すべてを消して
暗闇に目がなれた頃
孤独と希望が
現実を切り取ってくれる
やがて朝が訪れて
光が光をのみ込んでいく
とどまることのない空白に
目を背けて
ときおり笑みを浮かべて