歪んだ顔

去れ 去れ 去れ
夜通し鳴いた
深々と考えもした
これ以上何を醜くしようか
背中を割ろうと
肘をつき
地球まるごと眺めようと
均等を欠いたくちびるに
含んだ水は流れ落ち
首から胸へ
胸から腹へ
やがて足まで流れ
地面をまるく濡らし
立ち尽くし
曇り 曇り 曇り
くすんだ鏡の向こうに
向かって笑い
ただ形だけで笑い
歪んだ対象に笑い
笑い 笑い 笑い
声が耳の奥深くで反響し
暮れることなく
反響し 反響し 反響し
頭まで
世界まで
宇宙まで
僕らまで
僕まで 僕まで 僕まで