午後の予定

遅いお昼ご飯だ。
買ってきたカレーを食べる。
午後は予定を立てない。
予定がないという予定にする。
午前中にした掃除のおかげで、
部屋は安心と安全を取り戻した。
友人に借りた南米の音楽をかけ、
(たしかブラジルだった)
コーヒーをいれて飲む。
(キリマンジャロだ)
もう少ししたら、
冷蔵庫にあるタルトを食べる。
それまでは本を選び、
空にまみれて、
じゆうの欠片を手にする。
なんてしているうちに、
誰かから食事の誘いが来るのかもしれない。
いや、来ない。
眠くもなってきたし、
太陽もこぼれ始めたし、
あと少ししたら、
ぼくはうとうとして、
眠ってしまうかもしれない。
本を離さずに、
コーヒーを置き去りにして、
冷蔵庫のタルトを気にしながら。
音楽が窓のそとへ。
風が部屋のなかへ。
ぼくはその中間に寝そべる。