無頓着な季節

はるが来て

おはようと云った

今は夏で

だからぼくは

こんにちはと云った

季節は空にかがやく

粒のかたまり

ちりばめられた

色や香りを

吸い込んで抱きしめて

音を澄ませて

一歩また一歩

愛に別れて

愛を知り

秋にさよならを

冬におやすみを

でもそれは

ただの季節の知らせで

今だけでも

思いきり笑って

際限のない

共通を抱いて