曲がった希望

終わらない
かぎりなく

蛇口から滴る水に
死の淵を感じとる

錯覚
わずかに曲がった入り口

いいたいことは
いってから考えればいい

肉体の隙間に埋もれる
柔らかな時間軸

上昇を続ける
止まった部屋の温度

鼻をさす
痛みにも似た香り

微笑んだ向こう側に
ぼくは今更

幾許かの
記憶を辿って