空腹と空白

腹のなかが

からっぽになる

なにもない代わりに

自我があることを知り

腹がふくれると

次の行動を考えるようになり

それは消化という一歩なのか

衝動という駆け引きなのかは

そのときの具合によるようだが

あの深くて暗い部分を語るはずの

時間と場所を閉ざされたことで

またひとつ空白が生まれ

僕の腹に溜まっていく