たちどまる雨 たちどころに 愛は消える 憂鬱がみた 夢の果てか 朝靄に消えた 彼女の細い指か 屋根から滴る 不規則な雨か 山道をいく 路線バスが 少年の汗とともに 思い出へと変わる 湿った風が 全身に巡っていく 雨が次第に 部屋へ入り込む すべてを自らの 生きるべく理由にして たちどころに 愛は消えて 雨が窓のそとで たちどまっている 現とともに わたしは 明日を夢にみる