愚かな知性

こわいから
ぼくは
欲を呼んだ
にんげんを
嘲笑う
欲の数々
かきまわされる
脳みそを
ぐるぐると
愚かだから
知性をつけ
考えなくてもわかることを
考えなければわからなくなり
こわいから
見えるものしか信じなくなり
ぼくは
それをおそれて
より深い欲を呼んだ
からだをやわらかくするため
関節をなくし
血液を巡らせ
あたまを更に加速させる
それは一体
どこにあるのだろう
欲の行き着くその先に
なにが見えるのだろう
嘲笑いながら謳え
にんげんたちのヨクボウ
こわいから
ぼくは眠りの欲を
ともだちにした