生きてる生きている

生きてるから
生きているから
忘れても
忘れていても

途切れることなく続いていく

ほんの少しの幸福が
あなたの存在に生まれ変わったり
些細なことの絶望が
ぼくの存在に生まれ変わったり

辿々しいこともあり
おぼつかないこともあり

日日にしるしをつけて
舌先を今日に触れる

生きているから
どうでもよくて
生きているから
ファンタジーが開いた

駆け出した空は
とても健やかな青色をしていたこと

生きてるから
わかったんだ
生きているから
みつけたんだ