ヨクボウ

切り取られる日々のなかで

ぼくは日々を切り取っていく

慣れすぎたこと

はじめてのこと

日々に切り取られ荒んでいくまえに

ぼくは手元からあらゆることを離していく

そしてゆとりをもって切り取りにいく

頬を殴れば、ぼくの手も痛いのだ

見た目ではわからない傷もあるのだ

流れない涙も流れた涙も同じ気持ち

一時の憎しみからはなにも生まれていかない

切り取って眺めて

そこではじめて気がつく苦しみもあるのだ

こんにちは、

ぼくらは収められたヨクボウだった