トツジョ、わたしを拒む世界に夜を吹く。

トツジョ
わたしを拒む世界
夜の木々は大きく深く
あの子も今頃は
ペン先に力を込める

ポツリ
雲行きがあやしい
行方は知れず形を留めない
どん欲に自らを求め
償いは老後に持ち越し

ただでさえ
見たことのない町並み
裏返し
一般の社会が成り立ち

ヒトリ
空を仰ぎながら歩き
フタリ
手を繋ぎながら歩き
エイエン
想像する景色

立ち止まった
十字路で
まだ間に合うと呟いて
夜を吹いた

意味するものは奥深く辛辣