車窓から日常へ

雨の道に
雨の畑
滑らかに進む電車から
過ぎていく景色が
まるで時間の断面のよう

敷かれたレールを走っているのではない
準備したレールを走っているのだ

駅のホームに学生の音
的確なアナウンス
目には見えないが
雨が細かくなっている様子

少し疲れているのかもしれない
いつもの自分の用意は済んだろうか

週末が形を変えて
日常を誘っている
見つめる先を
そして見つめかたを変えて
自分を少し変えてみる