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地球

人は出逢って、挨拶を交わし、ときに手を握り、軽く抱擁し、好意を撒き散らす。
笑顔で、言葉で、あらゆる感覚を使って。

いつからだろう。
人は、人になるにつれて、人を選び始める。
自らの場所を侵害されたかのように。態度を変え、笑みをなくす。
場所に単位はないのだ。どこまでも続く宇宙なのだ。

遥か昔は生きるため。今現在は立場のため。
人はみな、地球のこども。
大地と空に守られて、わたしたちはわたしたちになれた。

嘲笑うな、涙を流せ。
騒ぐな、風を聴け。
手をあげるな、己に問え。

わたしも人なら、あなたも人だ。
たとえそれが、人の定めた定めでも、わたしたちは、自然の一部。
支配はない。勝敗もない。幸もない。不幸もない。
しかし、なにもないのではない。
わたしたちは、わたしたちという、存在と意識を知っている。
毎日、誰かがなにかを失いながら。
眠りを広げながら。
またどこかで、生まれながら。