罪の子 誰もいないファーストフード店 国道を行く大型トラックに置いてきぼり 風に揺れる宣伝の旗 風に揺れる落葉樹 昔の苛立ちを丸めて 見馴れた山に呟いてみる やあ、今日もいつも通りかい なあ、明日はどんな気持ちだい さあ、こっちはちっともらちが明かないよ なくなったはずの厄介事が また目の前にやってくる気がして なんだか無様な陽気に見える ぼくは裁かれない罪の子