月別アーカイブ: 2013年12月

昨日の一歩、明日の二歩。

一歩だけ
外に出てみる
てのひらを空に向け
風をぺろりと舐めてみた
先月は秋の終わりの味がした
先週は冬の寒々とした味
今日は薄く冷ややかな舌触り
もうすでに昨日を置き去りにした
さみしさにも似た空気の流れ
捉えどころのない色模様
各々の心持ちを吐露することを
望んでいる空の奥行き
やがてまた一歩踏み出そうとする
嬉々とした表情で
光に向かって歩んでいくのだ