刻々

足先が見つからない
部屋に漂う思考のせいだ
隅々まで散らばった
大小さまざまな箱を
机上に重ね
枕に寄りかかる
すべてを一旦伸ばし
自らの肉体だけにあずける
主体でも客体でもない
時の刻むほうへ
愛ですら忘れなければならない