手を伸ばせば届きそうな あれから記憶が半透明 空間を急かしてしまったせいで 時間をかけて覗けなかったせいで それからからだが不鮮明 それでも確かに匂いはあって それでも車輪は前に進んで これは所謂記憶の一部になったと 大急ぎで言葉を当てはめる次第 今此処で遠くにいってしまうような 切ない顔を見ることができたら きっとそれは鮮明な出来事 勘違いの空腹も幾分満たされると 予想されるがしかし やはりまだまとめて広げていくには 睡眠が不可欠のようで