夜の帳

そとからきゅうにおとがきた

ながぐつをはいた

ぼくにむかって

かわいたばかりの

かみにむけて

そとからきゅうにおとがきた

こどもこころといえばいいか

おとなつもりといえばいいか

みえないつもりでいたけれど

そとからのおとにびんかんになり

めをこすってねむりをさそう

なかからいろをだして

生きることにあてはめてみる

にんげんしゃかいにはさまった

ぼくやきみたち

それからしぜんたちを

とりはらうかのように

とどまることをわすれた

おとのむれが

よるのとばりまでおいかけてくる

そして

まんちょうのうみをおもいだした