後の月

詩のような小説を読みたい

夜が深まる

すすきがゆれる

ゆるやかな風が頬をふれ

見上げた空に灯る

詩のように小説が読みたい

絶え間なく響く

言葉の彩り

嗚呼

秋の夜は美しい