斑模様

意識がどこかへ
ゆっくり腰掛けようとする

真上に見える黒い雲から
数滴の雨粒

喉が赤く広がっているらしく
しかしそれとは関係なく

意識がどこかへ
ふらふらと散歩中

ぬるくゆるい風が
国道に吹き抜け

斑模様の雲が
うっすらと紫色に染めている

混沌という名の景色が
ぼくらにもわかりたい

そして、逃げるように
雨の降る午後のなか映画を見る夢をみた