休日

耳をだして

よく聴こえる

甘いものを

甘く食べて

苦い飲み物を

苦く飲む

黄色を

黄、と呼んで

青空を

青、と呼んだ

好きなことを

歩いて探して

嫌いなことを

笑って投げた

整えようとした皺

しわしわの皺

清潔なシャツに

真っ黒な靴

どこにでもあるような顔で

どこにでもなかったみたいに云う

さっきのことを

歴史みたいに語って

手を洗って

目を閉じて

さあ、おやすみと

ぼんやりとした

枕のうえで

あぐらをかいてみた

たとえば明日

たとえば昨日

感じるまえに

見上げてみた

うん、またねと

大きな声で叫んでみた

それぞれに

理由は存在しないのが

どことなく自然な空気

考えてみれば

いつのまにかの今日だった