縁側

裏庭にいる

陽気な猫さえも

ぼくの周波数に

馴染めずに震え

一蹴りで塀を飛び越えた

湿気をおびた風が

鼻先をかすめ

本を持つ手に

季節が絡む

形容できない

境界線にいるみたいだ