葉っぱの葉

ぼくには

葉っぱの葉がみえる

数えられない音階と

答えきれない道筋と

子供の子は語るのだ

空には幾つもの

流れる雲が漂って

ぼくに

形のない意味をみせてくれる

葉っぱの葉

それは

言葉のまえと

言葉のあとの

なごりとなぐさめ

想いの足跡を

小指でなぞった

見かけない小人に

居場所は

と訪ねることに

抵抗を感じて

葉っぱの葉に

乗ってきた

彼らを

肩肘ついて眺めてみるが

境目が不安になり

記憶を辿って

目を閉じる

ぼくらには

葉っぱの葉が

よくみえる