雨があめに変わる頃

雨があめに変わる前

汗も、涙も、

雨に流された

さよならいつか

また逢える日まで

それは知れたことで

僕らの芝は青々と茂り

速く蹴り上げたボール

風に揺れるポール

ドレミがどこよりも遠く

ソラシドがだれよりも遠く

抜け落ちた音を拾って

その日の夜に

完全な形で戻さなければ

雨はあめに変わらない

わかってくれるか

意識をもった子等

僕の前に

冷えた窓があり

ぽうぽうと啼くフクロウ

雨があめに変わる頃

と銘打った

季節の端と日々の端