それがどうしたというのだ

風が強く吹いた

きみからそれらは移されて
クローバーが一斉に群がる
煙草のさきに彩られ
散った花びらは忘れ去られる

また強く強く風が吹いた

文字から声に変わっていき
涙は枕をしっとりさせる
明日の何時何分何十秒に
きみが目覚めておはようと云うのか

どうしてまたしてもこんなふうに
知らないことの連鎖は続いて
風が強く吹いて
なにも浮ばない夜のなかで

そろそろぼくは
どうしたこうしたと述べるまえに
眠るねむるネムル