ちょくせんとまる

なんだかへんな感じ
へん、へん、へん
そうすると へんになる
人と話をしていて
自分がなにを話したいのか
自分が使いたい言葉が
今思い浮かべた数と順番で合っているのか
ふあんになる
ちょっと違う イライラする
自分の言葉は此処ではなくて
もっと云うなら今でもなくて
そのうち人が質問という
体裁のいい攻撃を始めたときは
ぼくはきみにはなにも云いたくないと
ほっぽりたくなる
こなきゃよかったとか
そんなことも思う
どれだけ自分が偉いのか
いや その問い自体が間違っている
そんな単純で容易なものでもないし
かといってものすごく複雑で難解なものでもない
目の前には直線で切り取られた様々があって
なぜにこんなにも均等というか
あてはめられたというか
元はバラバラなのに
今は感覚等しく隣り合っていたりする
あなたは気がついたのだろうか
赤い靴の女性
ニューバランスのおじさん
四角いなかにまあるい個体が沈んでく
目を瞑ったり 開けたり
本を読んだり 閉じたり
パンを食べたり 食べなかったり
これから一体全体どこに行くんだ
直線がたくさん乱立するなかで
同じ広告がたくさん向かいあってるなかで
だいじょうぶかい
ぼくはだれかに云ってみたい
みんなみんな揺られてしまえ
そうしてわかったときには
へんな心持は去っていくのか
どうかしら