おもいで

季節はいつか 時間はとわに
愛はひとしく 涙はつぶに

ぴちゃり ぴちゃり 水がしたたり
ふわり ふわり カーテンがゆれる

声のするほうへ目をむけて
てのひらは空中で明後日へとむけられる
映像はシロクロでもカラフルでもなく
幾重につらなる感情となる

誓いも 出逢いも 真実も 迷いも
単調な無音の飽和で消されていく

ぶらり ぶらり 歩がすすむ
ひゅるり ひゅるり かなしみがぬける

雨はもうあがっただろうか